2009年8月31日
カワラナデシコ
日本では本州以西四国、九州に広く分布するほか、沖縄諸島(久米島・渡名喜島)に少数が生息する。日本国外では朝鮮、中国、台湾に分布する。主に日当たりの良い草原や河原に生育するが、路傍や山地の斜面、海岸の砂浜等でも生育する。
多年草で、高さ30~50cm。茎は根から叢生し、節が膨らむ。葉は対生、線形~線状披針形で長さ4~7cm、先端は鋭く尖り、基部は茎を抱きこみ(抱茎)、無毛で、粉白色を呈す。葉柄は無い。花期は6~9月。花は茎の頂端に付き、直径4~5cm、がく片は3~4cm、苞(ほう)は3~4対ある。花弁は5枚で、先が糸状に細裂している。雄蕊は10本、雌蕊は花柱2本。色は、淡紅色が一般的だが、白色も多い。また、淡紅色と白色が混ざっている個体もある。栽培していると白色のものが淡紅色に変化したりもする。
日本では、自生地の開発や園芸用の採集、動物による食害、外来種の影響等で減少している地域もある。また、カワラナデシコは草原等の開けた環境を好む種であり、そのような環境が遷移の進行に伴い、日当たりの悪い陰的な環境に変化すると生育に適さなくなる。これは自然現象ではあるが、昔は、草原や山地、河原等の環境は人の手により草刈や枝打ち等され、里山的な利用が行われてきた。これで、日当たりの良い開けた環境が継続してきたという背景がある。近年の人間の生活習慣の変化で、このような「人為的なかく乱」が行われなくなると、カワラナデシコに代表される人間と密接な関係のある普通種が、その自生地や個体数を減少させてしまう結果となりうる。
秋の七草の1つであることから分かるように観賞用として利用され、園芸・ガーデニングにも用いられる。また、江戸時代には変わり花の栽培が盛んで、古典園芸植物の一つともなっていたが、現在ではほとんど見られなくなった。
また、薬用としても利用されており、種子を乾燥したものを瞿麦子(くばくし)と言い、利尿作用や通経作用がある。
日本には、ナデシコ属(Dianthus)に属する種が本変種のほかに、3種生育する(ナデシコ#ナデシコ属を参照)。
カワラナデシコ(D. superbus var. longicalycinus)の基変種は、エゾカワラナデシコ(var. superbus、蝦夷河原撫子)であり、北海道及び本州の中部地方以北及びユーラシア大陸に分布する。本変種との相違点は、がく片の長さが2~3cmとやや短く、苞が2対である。また、タカネナデシコ(var. speciosus、高嶺撫子)が、同じく北海道及び本州の中部地方以北及びユーラシア大陸の高山帯に分布しており、相違点は苞が2対で、草丈が低く10~30cm程度である。このように地域による変異が大きい種である。さらに、沖縄諸島(久米島・渡名喜島)の集団は、別変種とする説もある。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
秋の七草の1つですね。道端に咲いているのをよく見かけます。
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